ESCAPE

OUTPUT用、徒然記

COVID-19とワクチンのお話

「ワクチンって打った方がいいの?」

 

「まだ治験中なんじゃないの?」

最近よく聞かれます

 

ワクチンに対する不安、コロナに対する不安

どうしていいのか悩んでいる方のちょっとした情報源になれればと思います

ちょこちょこ質問を受けるのですが、長々DM続けるのも迷惑だと思い普段は簡単に質問に答えるだけなので、この情報・知識のもと答えていますよというものになります

あくまで私の数少ないフォロワー向けなのと

全然ペーペーですが多少なりとも医療知識があり普通の人が調べても難しい言葉で理解できねーよというところに対して助けになればと

コロナ最前線で働く医師、研究の論文や、厚生労働省から保健所や病院、療養ホテルへ指示されたり、報告される情報などから知識を得ています

 

今回はワクチンの話

 

まずワクチンの基本情報に関して

今主流なのは「ファイザー(コミナティ筋注)」と「モデルナ」

そして最近接種が始まったのがアストラゼネカ社のワクチンです

 

ファイザーとモデルナはmRNAワクチン

アストラゼネカはウイルスベクターワクチンという種類に分類されます

このmRNAワクチン、ウイルスベクターワクチンという仕組みのワクチンは近年で研究・開発しているもので、今まで承認されたワクチンが殆どなく(国内では無し)世界を見ても1、2種類程になります。つまりこの仕組みのワクチンの投与実績はほぼ無いのです

近年というとそんな最近のやつで大丈夫なの?と思われるかもしれませんが基礎研究自体は20年以上続けられてきていてそれに加え技術の進歩によって実用化が現実となったのです

ちなみに日本で承認されている身近なワクチンを見てみると

麻疹・風疹・水痘などは「生ワクチン」

インフルエンザは「不活化ワクチン」に分類されます

 

じゃあ何が違うの?というところですが細かく説明するとスパイクタンパク質だのリボソームだの昔生物の授業でなんとなく聞いたことはあっても現役で医療に携わって無い人には「?」って感じだと思うのでめちゃくちゃ簡単に説明します

こんな情報じゃだめだ!ちゃんと情報を知りてぇよ!って人は自分で勉強して調べてね☆

 

今回のmRNAワクチンとウイルスベクターワクチンは病原体の遺伝情報の「設計図」を体内に入れるワクチンです

コロナウイルスの表面にはタンパク質が存在するのですが、このタンパク質に対する抗体を作ることでウイルスを撃退し免疫力をつけることができます

今回のワクチンはそのタンパク質を作る「設計図」を体内に入れます

体内ではその設計図をもとにコロナウイルスの表面にあるタンパク質と同じタンパク質を作ってもらいます

そうすると体内の免疫系がこのタンパク質に対する抗体を作ってくれます

抗体が作られたら、今度は同じタンパク質が再度体内に入ってきた時に戦うためにその抗体情報を体内で記憶します

2回の接種で2回目の方が副作用が強く出るのはこれが理由です

 

上記で示した日本でこれまでに承認されている不活化ワクチン、生ワクチンというのはウイルスを弱毒化させたもの又はウイルスのタンパク質の一部を体内に入れて抗体を作っていたのに対しmRNAワクチン、ウイルスベクターワクチンは設計図(遺伝情報)を入れるだけなので実際のウイルスは投与されていません

遺伝情報入れたら遺伝子に影響があるんじゃないの?という疑問に関してですが・・・mRNAはとても脆いため数分〜数日で分解されてしまい体内に残ることはありませんので遺伝情報に影響を与えることもありません

 

じゃあ結局打った方がいいの?どっちなの?

これに関しては本当に自分で決めるしか無いのです

コロナに罹った時のリスクとワクチンを打ったあとの副作用を天秤にかけて決めるしかありません

ワクチンの副作用に関しては次の記事でお話します

 

ただ情報としてお知らせしたいのは2つ

少なくとも今回のワクチンは上記でお伝えした通り体内で早い段階で分解されてしまうため長期的な副作用は心配する必要が殆どないと言われてます

(実用が始まったばかりで長期的な副作用の情報はないため0とは言えず、あくまで医学的側面からワクチンの仕組みを考えるとという話)

そしてコロナに罹ってしまった場合

ちょっと前までは軽症でも中等症でもホテル・病院に入ることが出来ましたが今は重症一歩手前でも入ることが困難になってしまいました

医療現場での人工呼吸器やECMOの数、ベッドの数ももちろん無限ではありませんので命の選別が必要になってしまったのが事実で「大規模災害」と同じです

後遺症も多数報告されています

 

あとは情報収集の仕方なのですが

今はネット上で医師のコラム等も多く存在します

情報社会と言われるくらいに多くの情報を簡単に手に入れることができます

しかしこの記事も含め、コラムやブログ等はあくまでヒトが書いているもの

どうしてもそのヒトの「思想」というものが入り込みます

何度も言いますがこの記事もその一つです

その多くの情報の中から客観的な情報のみを拾い上げる

割合の情報であれば十分な分母数があってのパーセンテージなのか

自分で情報を取捨選択する力が本当に必要だと思います

SNSは「同じ思想、考えのヒトが集まりやすい」ということを念頭に情報収集をする必要があると思います

人間は割と簡単にマインドコントロールされてしまいます

 

国としてワクチンを打つことを推奨されているためか

中には「打たなければ」「打たないと周りの目が気になる」という人もいると思いますが、打つも打たないも正解、不正解はありません

私は大学病院勤務していた時に優先接種が行われましたが、コロナに関わる医療職の人でも中には「打たない」選択をする人もいました

決してそれが「悪」では無いということをお伝えしたいです